ITUYOGA

特定の流派には属さないハートオブヨガという理念を持ったヨガの先生。

運動音痴だった僕がストリートでブレイクダンスを8年続け、50以上のイベントで踊れたわけ

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君はダンスを楽しめているかい?もし、息詰まるような想いをしていたり、上達しない自分に嫌気がさしたりしていないだろうか。もしそうだとしたら、君は本当のダンスを知らないだけかもしれない。ぼくは現役時代、けっしてYouTubeで映えるような大技はできないし、音ハメでバカ沸きさせるようなセンスもなかった。

だけど、ダンスをすることが心から楽しいと思うことはできた。その瞬間はものすごい充実感だし、音に乗ることもできた。気がつくと新しいムーブを憶えることもできた。必ずしもずっとそうだったわけでなく、今の君のように挫折感やうまくなれない劣等感に悩まされたりもした。そんなぼくだから、君に少しだけアドバイスがしたい。

6年間ダンスを続けてきて、せめて少しでも成果を残しておきたい。そんな想いでこの記事を書いている。もしよければブックマークに入れたり、ツイッターで友人とシェアしてくれると嬉しい。ちっぽけなぼくの6+2年分の蓄積をここにすべて余さずに公開しよう。

本当のストリートダンスは楽しいものだ。楽しく感じられないなら、それはダンスをしているとは言えない。逆に、どんなにスキルが乏しくても楽しいのならば、ストリートダンサーの仲間入りだ。

ダンスを上達する上で欠かせないことは一つしかない

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それは楽しむことだ。全身でトリップするくらい喜びと楽しみを表現することが、唯一の上達法であり、長続きするコツだ。もし、ダンスが楽しくないと感じるならどんなに身体能力が高くて音が取れても長続きしない。結果、上達せずに辞めていってしまう。そういうもったいない人をたくさん見てきた。

もし君が運動音痴で姿勢をうまくキープできず、キレのあるフットワークやダイナミックなムーブができなくても大丈夫だ。ぼくは最初に始めた仲間のなかでもっとも運動音痴で筋肉も音楽センスもなかったが、もっとも長く、そしてたくさんの舞台に上がることができた。彼らとぼくらの違いは、ダンスを心から楽しめているかどうかだ。

ダンスをすること自体を楽しめているかい?

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まず、ここをはっきりさせよう。君はダンスをすることを楽しめているかい?大技を身につけたから楽しいとか、先輩にムーブを褒められたから楽しいというのは違うよ。身体を音にのせて自由に動くことそのものが、楽しいと思えるかい?

もし、それが楽しくなくて辛いと感じるなら、今すぐにでも自分のダンスを見直そう。辛いことが長続きすることは絶対にないし、上達することはほとんどない。したとしても心や体はボロボロになってしまう。たいていダンスを辛いと思ってやっている人は1年も持たずにやめてしまう。3ヶ月が一つの目安だ。

君のまわりで3ヶ月は続けてきたのに辞めていく人がいたら、無理に引き止めないであげよう。ダンスを楽しむ方法を学べなかっただけで、才能がないとか、根性がないわけではない。むしろ自分の感情に素直になったのだから、彼らはすばらしい選択をしたということだ。

どんな目的でダンスをしているの?

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ダンスそのもの、踊ることそのものを楽しむことができれば、絶対に長続きするしうまくもなれる。もちろん、ダンスを始めたときのモチベーションになっていたものはあるはず。例えばあの技ができるようになりたい。モテるようになりたい。承認欲求(褒められたい)とか、自分が好きになりたいとかね。

どれもすばらしいことだ。褒められればモチベーションになるし、自分を好きになれれば毎日がたのしくなる。ただ一つだけ言えるのは、ダンスの究極の目的は「踊ることそのものが楽しい」というとこに行き着くんだよね。

バイト(パクリ)の話

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 よくバイト(bite)というキーワードがダンサーの、特にブレイクダンス界隈で耳にする言葉だ。「あのムーブはバイトだ」とか「あいつ、俺のムーブをバイトしやがった」とかね。たしかにバイトはよくないことだ。

他人の靴を履いて踊らないこと

なんでバイトがよくないかって論争になるよね。単純にパクられてムカつくという人もいるし、ダンスシーンが発展しないからという人もいる。ぼくは、ちょっと違った視点からバイトのいけないところを指摘しようと思う。

間違えて他人の靴を履いてしまったときって、すごい気持ち悪いと思わない?あるいは自分のじゃない服を着たときに妙な違和感があったり。それは、自分にフィットしていないものを身につけたからだ。

これはムーブにも同じことが言える。人のムーブをやると、どうしても自分の筋肉や骨格に合わなくて気持ちが悪く感じたり、やりにくさを覚える。それは他人の靴を履いたことと同じなんだ。

「人真似は、自分の否定だ」

クリエイター、元博報堂制作部長 高橋宣行

バイトをしたとき、自分そのものを否定することになる。だから感じることが難しくても、バイトを続ける人は徐々に自分を蝕んでいく。 

誰かになろうとしない、自分は自分らしく踊ればいい

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 憧れるダンサーのムーブに憧れたり、興奮することは普通のことだ。だけど、君は君のままでいい。腕のいい他のダンサーになろうとしなくていいんだ。君の中から生まれたムーブは、とてもかっこいい。自分は納得できなかったとしても、バイトして出したムーブよりずっといい。見た目の話じゃない。魂の話だ。

ムーブをコピーしてもペーストしない

だけど、賢く練習する人はバイトとは違った方向で、人のムーブをコピーする。コピペって聞いたことあるかな?文章とかをコピーして、他の場所にペースト(貼り付け)することをコピペという。バイトはこのコピペのことだよね。

  1. 動画をみてムーブを真似ることはコピー
  2. コピーしたムーブを人前でやることをペースト

このペーストすることが問題だ。それはバイトといわれてしまう。だけど誰にも見られない場所でコピーするだけなら、それはありなんだ。それは自分の中に新しい刺激を加えることでもある。そして、まったく新しいムーブに進化させることができる。誰かのAというムーブと、自分のBというムーブを組み合わせてCというムーブが完成することがある。

ブレイクダンスをしている人なら誰もが知っている縦系の彼らだって、最初は誰かの模倣をする。それを全く新しい自分のムーブに進化させていくんだ。「あいつが座禅でラビットをやったから、俺はそれを肘でやろう」みたいにダンスは進化していったんだ。

リスペクトとディスリスペクト

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 尊敬できる人にたいしてもつ感情をリスペクトという。「あの人マジリスペクト!」と叫んでいる高校生はよく見かけるし、ぼくもそうだった。逆に、尊敬できない人にだいしてはディスリスペクトという感情を抱く。または、相手をバカにしたり蔑む(さげすむ)ことをディスると言ったりもする。

もし、君がもっとダンスを楽しみたいならバトルやショーケースに出てくる全てのダンサーにリスペクトの精神を持とう。本当は持とうとして持てるものではないが、持ちやすくなる心構えがある。相手のいいところや、バカ沸きするムーブには素直に尊敬の感情を出していこう。結果、君のまわりには君をリスペクトしてくれる人たちが自然と集まる。

もちろんバトルであれば、相手がミスをしたり、クラッシュしたら「足が床についてるよ」とか「それ、バイトじゃん」ってサインを送ってディスることもある。それはバトルという特殊な環境が生む挨拶のようなものだ。ちなみにぼくはディスは苦手で、素直に相手のムーブに湧いてしまうタイプだ。

だけど、バトルが終わったらディスの感情はすべて捨てて、純粋なリスペクトをもって相手と握手やハグをしよう。一緒にバトルを盛り上げ、お互いの力を引き出してくれた相手に対しては自然にリスペクトの気持ちが生まれるものだ。

音楽を身体で歌おう

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最後に、ダンスの極意みたいなものを伝えておこうと思う。6年やってきた中で、これは真理だと思って今でも心に残っている。

「曲をカラダで歌う」

I LOVE FOOTWORK   bboy KAZU

 大阪の大御所bboyのカズさんが海外遠征時に残した言葉だ。ダンスの極意はシンプルだ。曲をカラダで歌うことで、まず自分を、そしてオーディエンスを楽しませる。楽しんだやつは結果的にうまくなる。運動音痴のぼくが6年も続けて、あがり症なのにイベントに50回も出れたのは楽しめたからだと思うんだ。

もし、君が上手くなれない、自分が好きになれないと嘆くのなら、この記事を思い出してほしい。気に入ってくれたなら、他の仲間たちにシェアをしてくれると嬉しい。下の方にツイッターフェイスブックで記事をシェアするボタンがある。ぼくはそれだけで踊って喜ぶよ。

 

追記:2016年12月15日

一度引退したんだけど、友達の勧めでたまに踊るようになりました。ダンス歴が8年に更新されたよ。