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ITUYOGA

特定の流派には属さないハートオブヨガという理念を持ったヨガの先生。

ハートオブヨガの癒しのような哲学を女子大生にもわかるように小説風に説明する

ヨガ ヨガの哲学・歴史

備忘録として記録したくて書きました。お話の部分は完全な趣味です。興味ない方はその部分は飛ばしてください。登場する人物はすべてフィクションです。期待はしないでください。哲学の部分は本気で書いています。そこそこ期待してください。

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 プロローグ

「はいこれ。来週までにこの資料を読み込んで、レポートを1,000字書いて提出してくださいね」

ホワイトボードにはヨガの哲学に関する知識が羅列してある。ボードの前に立つ養成講座の講師は、分厚い冊子と原稿用紙を渡してきた。

「うへえ、学校で出た経済のレポートもあるのに、こんなに渡されたら遊ぶ時間も取れないよ・・・」

10人ほどの受講生全員が、苦笑いをして顔を見合わせる。その中でもひときわ若い、現役女子大生のA子は目に見えてげんなりしていた。

もともとヨガスタジオでヨガに魅了されてヨガインストラクターを志したA子は、ここまで哲学や解剖学で学ばなきゃいけないことがあるとは知らなかった。

「あと、再来週には実技のテストとして、今日やったティーチングのデモンストレーションをしてもらいます」

ヨガインストラクター養成講座ではお決まりの行事だが、ヨガインストラクターの卵たちは毎週のように与えられる課題にあっぷあっぷしている。

「ひとり10分。全員の前に立ってヨガのクラスをリレー形式でまわしてもらいます」

デモンストレーションの課題はどの養成講座でも行われるが、この講座の講師はひときわ細かく指導してくる。大人数の前でのデモンストレーションの経験などほとんどない受講者にとっては苦行でしかない。

家族や旦那を相手に簡単なデモンストレーションはするものの、10人近い人数を相手にデモンストレーションとなるとまったく勝手が違う。

「うへえ、デモンストレーションかあ、緊張するなあ」

A子は緊張から顔がひきつっていた。大抵のことでは緊張しないA子だが、指導に厳しい講師の叱責に緊張を覚えていた。

 

 

哲学

「なるほどねA子ちゃん。RYTのときは大変だったんだね」

あれから2ヶ月。ヨガインストラクター養成講座をなんとか卒業したA子は、雰囲気イケメンのヨガ講師にヨガ哲学について解説を受けていた。

「そうなんですよ先生!ヨガってなんでこんなに憶えることが多いんですか!?」

小さい身体を精一杯大きくして、雰囲気イケメンにつめよる。

「ああ、落ち着いて。まずは誤解を解こう。ヨガ哲学は眠い目をこすりながら覚えるようなものじゃないよ。デモンストレーションだって、絶対に必要ではない」

雰囲気イケメンの言葉は自信にみちあふれていた。

「君はすでに、生命という知性としてそこにいるんだ。哲学を覚えなければという義務感は、窮屈になるだけだよ」

A子はポカンとした表情で雰囲気イケメンを見ていた。

「いいかい。ヨガは最初に苦しみを取り除いていくことから始まった。そのための知識や考え方をまとめたものが哲学というわけだ。でも、哲学を覚えなければならないという義務感は苦しいでしょ?つまり、義務感からくる勉強はヨガからかえって離れてしまうんだ」

ちょっと難しいことを言われたが、これでも現役大学生。話の要点を理解して肩の力が抜けた。

(わたしが今まで勉強してきたことはなんだったんだ・・・)

「そして、哲学や解剖学の知識が豊富でなければヨガを完全に楽しめないとか、教えられないということはないからね。安心してね」

雰囲気イケメンはカバンからノートを取り出し、ミミズが這ったような字で書かれた「ヨガの哲学について」というページを見せてくれた。

あなたは生命の英知という奇跡そのもの

生命の英知、緻密に汲み上げられた芸術品のような。例えるなら時計のような精密な働きをもつ知性。

目に見える形となって現れ、話したり考えたりするのが人間です。

生命は養い育む性質を持っている

生命は再生力、回復力をもっている。それは誰もが持っていて、命は自分のなによりの見方です。

私たちは完全に十分な満ち足りている存在

ごく普通に生きることが、悟りの境地です。安心してください。なにも特別なことをする必要はないのです。ヨガは、その普通でいるためのよい指針になります。

追い求めなければならないものはない

猛烈に勉強して、自分を超えなければとか、追い求めなければという考えは危険。

学びは楽しみを伴うときに行うべきで、義務感からはじめると苦しくなる。

探求は欠如を示唆し、あなたを苦しめる

社会が打ち出すヒーロー像、模範とされるものを追い求めることは、すでに充分満ち足りているぼくたちを否定することになる。

遠い彼方ではなく、普通に生きる

スーパーマンになるために遠い彼方へ行こうとするのは間違いだ。

通常の状態にいることを自分に許そう。

登らなくちゃいけない階段なんて、どこにもないよ?

呼吸とのつながりを深めよう

呼吸や身体と仲良くするような生き方をしよう。散歩をしよう。呼吸を整えよう。

友達は少なくてもいいが、関係性を上手に深めていこう。難しいことはない。思いやりをもって接するだけだ。

 

指導者は上下関係がなく、友人そのもの

指導者だからといって、上に立って講義をするような存在ではない。

もっとフレンドリーな、友達のような関係で思いやりをもてる存在だ。

痛みは敵ではなく、癒したり慈しむ力の一部

痛みを敵のように扱うのではなく、身体が癒されようと、戻ろうとするための機能だと考えよう。

痛みはあなたを回復させるためのセンサーがなっているだけにすぎない。

ハートはあらゆる相反するものが生まれ、戻る場所

男性は女性を理解すること。女性は男性を理解すること。互いの関係がバランスのとれたものなら、すばらしい関係性が結ばれます。

ハタヨガは「こうでなければ」という押し付けがない

 本当の意味でのヨガは、強迫的な押し付けがましさがないものです。

「このシークエンスをやらなきゃいけません」とか、そんなものはないのです。

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原則

原則はあくまでもおすすめであって、ゴリ押しするようなルールではない。

呼吸の動き=カラダの動き

呼吸は命から出てくるもの。その呼吸に従うことは命に奉仕*1することになる。

呼吸が信号機だとしたら、動作は自動車

青信号になってから、車を発進させないと事故を起こすかもしれない。また、赤信号になることを予測して早めにブレーキをかけないとそれも危険だ。

呼吸と動作の関係もそれと同じということ。

吸う息は上から入ってくる。胸を広げる

鼻から入った呼吸は喉、胸へと降りていく。上から下へ向かうのが吸気。胸郭全体を押し広げる。

女性性の象徴。月。やわらかさを高め、呼気を助ける。

吐く息は下から生まれる。お腹を引っ込める

胸に溜まった呼吸は先ほどとは逆に下から上へと出ていく。腹部を引き込み、横隔膜を引き上げる力をもつ。

男性性の象徴。太陽。力強さを生み、吸気を助ける。

呼吸は4パートでできている。吸う、止める、吐く、止める

呼吸は吸って吐いてだけでなく、保息の状態、息を止める瞬間もある。なので4パートで構成されます。

 

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原則その2

補足として、他の原則もご紹介します。

すべての生命はあるがままに存在している

アーサナがバンダを生み出し、バンダは呼吸に奉仕する

アーサナはプラーナヤーマのために、プラーナヤーマは瞑想のために

瞑想は自然と起こる贈り物。練習できるものではない

 

雰囲気イケメンの説明をうけてから食い入るようにノートを読んでいた。数分たったころにA子は立ち上がってノートを返してきた。

「先生、ありがとうございました!ヨガって学問っぽいもんだと思ってたんですけど、ぜんぜん違いますね」

A子は目を輝かせながらノートを返して、ずいぶんとすっきりとした表情だった。

「あと、字はもう少しキレイに書いたほうがいいと思います」

「あ、ごめんね。ヨガだけじゃなくペン字の練習もするね」 

 

 

 ハートオブヨガをもっと学びたいなら

ちょっと難しいですが、ハートオブヨガを知ってる指導者のもとで読むと効果的です。

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