ITUYOGA

特定の流派には属さないハートオブヨガという理念を持ったヨガの先生。

「相談してよかった」と思われる人が磨いている話す技術・聴く技術

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「実は、ここを辞めようかと思っているんです」

そんな相談を受けたとき、あなたはどうしているでしょうか。そもそもそんな相談を受けたことがないということだってある。

それでも考えて欲しい。あなたはなんて声をかけますか?

それがどんな言葉でも構いません。あなたが同僚や仲間からの相談を真摯に受け止めようとする姿勢があれば、それで十分です。

ですが、自分としてはうまく応じられている気がしないのであれば、この記事で紹介していく相談スキルを学んでみてはどうでしょう?

 

後輩や友人の悩み相談で、あなたが役に立たない訳

どうすればあなたが相談にうまく応じられるのか。

問題は、アドバイスの質が低いということと、答えを引き出してあげるスキルを身につけていないこと。

なので、あなたは相談者へ質の高いアドバイスをするための経験を積むことと、答えを引き出す技術を身につけるべきです。

 

では、あなたが相談者から「この人に相談してよかった」と思ってもらえるように2つの方向性から考えていきましょう。

 

アドバイスの質を高める方向性(コンサルティング

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あなたが友人に相談を持ちかけられる。自分では正しいことを言っているつもりだけど、どうやらうまく伝わっていない。そうするとあなたは、自分のアドバイスがあまり役に立ってない、あるいは説得力が少ないと考える。

たしかにこれは正しい。だから人は言葉を工夫したり、記憶の糸を頼りに経験のストックを引き出してくる。

では、まずは話す技術。アドバイスの質を高める方向性から考えていこう。

問題解決の知識を身につける

アドバイスをするにも、行き当たりばったりな意見はダメだ。なんの論理性もない考えもムダになる。なにより、相談者が真剣に悩んでいるのだから、こちらもそれなりに真剣に考えないとならない。

そこで、問題解決の知識を身につけておくために、以下のことを実践するのをおすすめする。

  • フレームワークを身につける
  • 自分の問題と向き合い、解決していく
  • たくさんの本や映画を楽しむ

フレームワークを身につける

フレームワークをざっくりと表現するなら「この問題には、こういった方程式で解決していく」というものだ。

 

問題をツリー形式で分解していって、ひとつずつ潰してく方法なんかが応用が効いて便利だ。

こんな図を見たことがあると思う。(ちょっと下手なイラストだけど)

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  1. ゴール、目標を決める
  2. 必要な要素、問題の原因を洗い出す
  3. ツリー形式でまとめる

 

このロジックのツリーについては、この本が非常に役立ったので紹介しておきます。

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

 

 

自分の問題と向き合い、解決していく

アドバイスすることの質を上げるには、自分が様々な問題と向き合い解決してきた経験が生きることもある。

万能ではないということを頭に入れて、一つの具体例として紹介すればいい。 

例えば僕が冒頭の相談を受けたときは、自分が経験してきたことをベースに話をした。

「僕はいろんなとこで働いてみて、自分に合わないと思った瞬間が辞め時だと思ったよ。もちろん君が辞めたらすごくさみしいけどね。それでも、君の人生の主導権は君のものだから、思い切って辞めてみてもいいんじゃないかな。仕事は他にもあるからね」

少ししたら、その人は退職した。清々しい横顔だった。

たくさんの本や映画を楽しむ

物語のヒーロー、ヒロインはときに知略を駆使して問題を解決したり、あるいは苦悩のすえに妙案を思いつく。

本を読めば、過去の人たちが辿った問題解決の道筋をつまみ食いすることができる。

もちろん勉強のためではなく、純粋に楽しみとして本や映画を楽しんだほうがいい。そのほうがエッセンスとして主人公たちの知恵があなたの中に堆積する。

 

説得力のある話し方、文章力を磨く

どんなに立派な理論や、意見も説得力がないとガラクタに見えてしまう。

それはブログを書いていて実感したのだけれど、同じ意見も見せ方によって説得力がまるで変わり、アクセス数にすら影響するとわかった。

例えばあなたがコピー機の前で並んでいたら女性が横からやってきてこう言いました。

  1. 「すみませんが、コピー機の順番を譲ってもらえませんか?」
  2. 「あと5分で重要な会議が始まってしまいます。これに使う資料は部長たちも使います。すみませんが、コピー機の順番を譲ってもらえませんか?」

少なくとも1番よりも、2番のセリフのほうが譲ってみようという気になるはずです。

「AはBである。BはCである。よって、CはAである」のような三段論法というやつだ。

学校で「三段論法」を習ったと友達は言うが、僕は覚えていなかった。授業が退屈でノートに落書きばかりしていた時期がある。なので、僕は「三段論法」を覚えていなかったということだ。

以上の文章も、その流れにのっとって書かれている。

 

ここからは、説得力の高い伝え方を紹介していきます。

  • プレゼンテーションの能力を高める
  • 論理的な文章力を磨く

プレゼンテーションの能力を高める

 図やイラスト、表を活用して行うような派手なプレゼンをいちいちする必要はない。でも、身振り手振りや、アイコンタクトなどをしながら伝えればどうだろう?

少なくとも相談者の印象に残る話し方になるはずだ。

もし文章で伝えるのなら、箇条書きにするとか、写真を挿入するという応用ができる。

  • 身振り手振りを加える
  • アイコンタクトをする
  • 文章なら、箇条書きや図を加えてみる

と、こんな感じ。

 

スゴい! プレゼン 描いて、見せて、伝える

スゴい! プレゼン 描いて、見せて、伝える

 

 

論理的な文章力を磨く

 こうやって文章で伝えるなら、論理的な書き方を学んでおくといい。筋道をたてて考え事をまとめれば、どんな人にも読みやすくなるからだ。

  1. この問題を解決するには、~したほうがいい
  2. 具体的には~するべきである(詳細)×3

 というような流れなら、非常にわかりやすくなる。この記事のいたるところで、この説明が使われていることにはお気づきだろうか。

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とまあ、こんな感じです。

この論理的な文章の書き方や考え方については15年以上のロングセラー、この本を紹介しておきます。入門編もあるので、最初は簡単な方を買ってみてもいいでしょう。

 

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

 
入門 考える技術・書く技術

入門 考える技術・書く技術

 

 

相手から答えを引き出す方向性(カウンセリング)

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アドバイスの質を高める方向性は考える技術を身につけ、トーク力を磨くなどの方法だった。

しかし、これらはよく知った相手には使うことができても見ず知らずの人には効果が薄い。なぜなら相手の状況を把握していないからだ。

把握できてないままにするアドバイスは逆効果ということもある。例えば「西に向かえば長野県にいけます」というアドバイスは東京にいる人には当てはまるけど、大阪にいる人には当てはまらない。

そこで、次に紹介する相手から答えを引き出すような方向性、聴く技術を磨いてみてはどうだろう。

共感的理解をする

誰かの「気持ちをわかる」というのカウンセリングの権威、平木典子さんによれば3つに分けられる。

  • 共感をする
  • 同感をする
  • 頭で理解する

このなかで共感的な理解こそが、カウンセリングの現場では必要とされる。

共感的な理解について身につければ、相談の質がまるで変わってくるから覚えておこう。

カウンセリング理論を学ぶのであれば、この本を紹介しますね。

 

新版 カウンセリングの話 (朝日選書)

新版 カウンセリングの話 (朝日選書)

 

 

共感をする

 例えばある男性が「あの女性が私の悪口を言っていた。苦しくてたまらなかった」と言ったとする。実際には女性はなにも口にしていなくても、そう男性が感じたとしよう。

このときに「彼は被害妄想を受けているだけだ」と理解する方法もある。「それは幻聴だよ」と伝えればそれで終わりだ。

しかし、「彼は確かに悪口を聞いたんだ」と理解するやり方もある。これが共感的な理解だ。

 

ある例えでは、寒い場所で震えている人を見つける。

  1. その顔つきや身体の震えから「寒いんでしょうね」と言うのが共感的
  2. 同じ場所に行って「寒いですね」と巻き込まれるのが同感的
  3. 気温や服装を分析するのが頭で理解するということ

1番の共感的な理解でこそ、人は安心感を得られる。女性は特に共感されたいものなので、男性は論理的に分析したり解決策をアドバイスすることはやめよう。

なるべく、「そうなんだ、それは大変だね」と共感を示したほうがいい。

ありのままに生きる

ありのままに生きている人間の前では、人は大きな安心感から胸の内を開くようになります。

人間はいつも、こうありたいという理想の自分と、そうではない現実の自分の狭間に揺れています。

この理想と現実が離れすぎていると苦しみを背負います。

  • 現実の自分のレベルに理想を下げる。
  • 自分を理想へと近づける努力は続ける。

この二つを続けることで、あなたはありのままの自分を認め、自然体で生きることができる。つまり、この重なっている領域を広げていきましょうってこと。

上の円が理想、下の円が今の自分。

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現実の自分のレベルに理想を下げる

 今の自分にとって、あまりにも高い理想を持つことはときに生命のすばらしさを否定することになります。

生命は生まれたままに完璧ですばらしい存在です。その完璧さを否定することは、息苦しさを与えてしまいます。

理想や目標がなければ成長はありませんが、しつけや教育で持たされた理想が高すぎるとジャマになります。

自分を理想へと近づける努力はし続ける

こういうと、「理想がなければ、人はがんばらなくなる」という人がいます。それは違います。人は、もともと遊ぶことと同じくらい、働いたり自己実現するのが好きな生き物です。

これはカウンセリングでは人間信頼論と呼んでいます。性善説といってもいいでしょう。

そもそも人は成長したり創造したり、働いたりするモチベーションを内側に飼っています。なのでモチベーションを掻き立てる環境に身を置くことが最善でしょう。

がんばることと、諦めることを推奨してみる

この2つの自分を一致させることが、カウンセリングの目的とされています。

まずはあなた自身が、自分の理想と現実のズレを減らすことから始めてみましょう。

そうすれば、自然と誰かへのアドバイスの質も変わります。

受容や尊重をもつ

このタイプの相談の方法は、深い働きを持っている。

あなた自身にもいい影響があるだろうし、相談者も息苦しさを捨てる助けになるだろう。

相談を受けることは、深い働きがある。

  • 自分を好きになってもらう
  • 人の違いを受け入れるようになる
  • ヒューマンエラーを認めて赦せるようになる

自分を好きになってもらう

 共感をベースとした相談のプロセスは、相談者のありのままの姿がよく見えるようになる。相談者は自身を理解してくれるあなたの存在のおかげで、今まで問題だったことが問題でなくなる。

問題解決のエネルギーが自分の内側から出てくるのだ。助けが必要なら、求めることもできるように変わっていく。

人の違いを受け入れられるようになる

人は共通点をもっていることもあるけど、たいがいはそうではない。ちがって当たり前だ。違う考えをもつ人がいるということを許せない人がいる。 

排他的な人は、自分を縛り上げ、余計に苦しんでいく。違いを間違いではなく、あって当然のものと理解してくれたら、その人の苦しみは癒えていく。

ヒューマンエラーを許す

人間はどうしても不完全だ。どうがんばっても完璧には程遠い。それなのに、ヒューマンエラーを許せないという人もいる。ケアレスミスとか、ちょっとした誤解なんかがそうだ。

交通事故や実験の失敗もその内に入る。

その不完全さゆえのミスを許し、どうにかしていこうとがんばる姿を褒め、ねぎらっていこう。

あなたが相談をうまく応じられるようになると、自分をもっと好きになれる

うまく応じられたかはあなたの自己判断ではない。それは相談者があとから「あの人に相談してよかった」と思ってくれることで判断できる。

かしこまる必要はない。

言うことがなければ、あれこれとアドバイスをしようとしすぎないことも大切だ。

純粋に悩みを聴くだけでも、相手の気分は楽になるものだ。

 

押し付けることをやめて、相手が一生懸命に問題に向き合っていこうとする姿勢を応援することだ。それだけであなたは以前よりも、話を打ち明けやすいオープンな人に変わる。

 

うまく応じられなくても大丈夫だ。

なぜなら、あなたが真摯に受け止めようとした姿勢は、とても尊いものだからです。

 

なにか僕にご相談などありましたら、気軽にご連絡ください。悩み相談などいたします。