ITUYOGA

特定の流派には属さないハートオブヨガという理念を持ったヨガの先生。

タントラ哲学|大いなるもの、神、絶対意識の7つの特徴をヨガと日常に活かそう!

f:id:kasiwabara2013:20170224002429j:plain

タントラ哲学とは

紀元前、ウパニシャッドと呼ばれる「心の統一」を目的としたヨガが実践されていました。そののちにギーターの出現により、別の方法で解脱に至ることができると考えられ、ジニャーナ・カルマ・バクティといったヨガが生まれました。

一方でヒンドゥー教の中にタントラという別の新しい流れが起こりました。インドの宗教に与えた影響はすさまじく、タントラに影響された仏教は、秘密仏教(密教)という新しい流れが組織されていきました。ちなみにタントラとは「(知識の)縦糸」「(哲学に対しての)技術」を意味します。

さらに後の時代になると、密教の影響を受けたヨガ、ハタヨガと呼ばれる今までにないタイプのヨガが成立します。今、僕たちがやっている体を動かすヨガは、このハタヨガのカテゴリーに入ります。

 

大いなるものの7つの特徴

ヨガにおける大いなるものっていうのは、神(ブラフマン)とか宇宙のことです。スピリチュアルな概念ではなく、形而上学の知識です。

タントラ哲学では、宇宙=神と考えており、ひっくるめて「大いなるもの」と呼称します。大いなるものの7つの特徴とは、「宇宙とはこうである」「神(ブラフマン)はこういった概念だ」という論をまとめてわかりやすくしたものです。

特に前半3つ「sat cit ananda(サット、チット、アーナンダ)」は有名です。例えば、日本で売れているヨーガスートラの解説書『インテグラル・ヨーガ』の著者はスワミ・サッチダーナンダと言いますが、「サットチットアーナンダ」をつなげたものです。

 

1,sat(サット)

 reality,being,truth(現実、存在、真実)

2,cit(チット)

 knowing,aware(気づき、意識)

3,ananda(アーナンダ)

 hapiness,bliss(至福)

4,sri(シュリ)

 goodness,beauty,divine(善、美、神聖)

5,svatanyrya(スバタントリア)

 freedom(完全なる自由)

6,purna(プールナ)

 full(完全に満ちている)

7,spanda(スパンダ)

 pulse,wava,vibration(脈動、波)

 

 

7つの特徴を知り、ヨガや日常に活かす

役に立たない難しい哲学の授業ではなく、現実に活かせるように説明しますね。大いなるものとの一体感(oneness)を感じることで、肩の力が抜けた、ありのままの状態で生きることができます。悟りを開いて俗世から離れてしまうような生き方ではなく、より人間味のある、イキイキとした人生を送ることが目的です。出家して山奥でひとり静かに座っているのではなく、普通に働いて人と共に暮らし、そして死んでいくためのものです。

 

1,sat(サット) reality,being,truth(現実、存在、真実)

現実から目を逸らし、空想の世界に逃げ込むことが、真に解脱、すなわち悟りではありません。スピリチュアルな空想世界ではなく、現実に向き合っていくためのヨガ。サットは

「現実の中で生きている人こそ、日常の中のブッダです」

マーク・ウィットウェル

 

2,cit(チット) knowing,aware(気づき、意識)

今、この瞬間にをボーッとせず、意識が向いているでしょうか。最近流行りのマインドフルネス瞑想は、「今、この瞬間に起きていること」に意識を向ける練習です。ヨガの練習、あるいは瞑想の練習を通じ、心ここにあらずな生き方から抜け出すことができるはずです。ヨガマットの上で、「今、ここでしている呼吸、骨や筋肉の使い方はどうだろうか?」と、気づきの意識をもって、ヨガのポーズに取り組めば、自然とチットの要素は取り戻せるでしょう。

 

3,ananda(アーナンダ) hapiness,bliss(至福)

至福を感じる瞬間、宇宙や大自然と一つだという感覚を覚えるかもしれません。瞑想や、アーサナが深まったときにも実感ができます。こういった時間が増えるような練習をしましょう。自分を苦しめてしまうような練習はヨガではありません。至福というと仰々しく感じますが、わりと誰でも実感したことのある感覚だと思います。例えばこんな。

 

4,sri(シュリ) goodness,beauty,divine(善、美、神聖)

神社やお寺のような場所に行くと、自然と拝んだり祈る気持ちが湧いてきますよね。ヨガマットに乗るときも、同じような気持ちが芽生えるときがあるかもしれません。小さな予兆を大切にしてください。きっと、ヨガの練習を一段と深めてくれるはずです。

 

5,svatanyrya(スバタントリア) freedom(完全なる自由)

神様は基本的に自由・・・であり、同時に僕らも自由そのものです。神様は僕たちになにかを強いることはしません。「こうしてくれ」とか「ああしてほしい」という要望を押し付けてはいないはずです。もし、神様がこっちを見ているなら「いやいや、もっと自由にやりゃあいいじゃん」って思っているのではないでしょうか。

 

6,purna(プールナ) full(完全に満ちている)

マントラの一つに、プールナ・マントラというものがあります。プールナ・マントラ全体の意味を要約すると、「神は空気のようにいたるところを満たしている」というものです。梵我一如(ぼんがいちにょ)という言葉もありますが、まさに僕らと大いなるものは混じり合ったユニークな存在、と言えます。神というのが宗教っぽければ、愛と表現してもいいでしょう。

 

7,spanda(スパンダ) pulse,wava,vibration(脈動、波)

スパンダ・シャクティという言葉があります。簡単な例を出せば「体がこっちへ動きたがっている」という感覚に素直に従って、ポーズを取っていくこと。この小さな予感のようなものをスパンダ・シャクティと表現します。いろんなものに、こういった流れや予兆が存在しており、その波に乗ることができれば、自分も大自然の一部であるという充足感を与えてくれます。

 

 

「この素晴らしい世界に祝福を!」というのがタントラ哲学

タントラ哲学は世界が「なんかすばらしいものに満ちている」という前提に考えます。遊び疲れるまで無邪気にはしゃぎまわる子どもような。例えば「世界って、いい感じのものが満ちていて、めっちゃ幸せ!んでもって自由!ひゃっほう!」という気持ち。

ヨガは幸せのためであって、不幸を選んだり、スピリチュアルの世界に逃げるためではないと僕は考えます。タントラ哲学について詳しく説明しようとすると、眠たい哲学の授業みたいになっちゃいます。非常に大雑把かつ適当でしたが、ふんわりと理解してもらえれば!

 

補完として、こちらの記事もどうぞ!

yuta.ituyoga.com

yuta.ituyoga.com

yuta.ituyoga.com

yuta.ituyoga.com