空がオレンジ色のカーテンをかけられる頃、夕方のヨガクラスに向かう。
毎回思うのだけれど、そこで見る景色が同じだったことは一度もない。
どんなに変化に乏しい毎日でも、空や心のお天気は変わり続けている。
すれ違う人の姿勢。となりに座るおっさんの靴。駅員さんの眼鏡。
出かける前に食べたナポリタン。朝に飲んだコーヒー。購読リストに表示されるブログ記事。
話したこと、聞いたこと、出会ったこと。
なにからなにまで違っている。誰ひとりとして同じ思考、同じ人生を歩んではいない。
ならば、自分の言葉で話せばいいじゃないか。自分の経験から話せばそれでいい。
もしその経験に当てはまることがあるのなら、他人の言葉を借りてみよう。背中を押してくれるはずだ。
あなたはあなたのままでいよう
誰かと同じようなことをしゃべろうとしたり、書こうとすると、それもそれで失敗する。
しかも苦しいばかりで学びも少ない。
私達は、他人と同じようになろうとして、自分の4分の3を失ってしまう。
— ショーペンハウアー名言集 (@Schopenhauer0) 2016, 1月 26
いいヨガティーチャーでいるために必要なこと。
マークは私に言いました。「あなたはもはやヨガインストラクターではありません。ヨガティーチャーです。何故ならあなたは練習を続け、その経験を生徒に合わせて指導しているからです。そして、身近な素晴らしい先生の指導を受けていることもその理由です。」
— 小野洋輔 (@YohsukeOno) April 15, 2016
良いヨガの先生の条件はこれだけです。
- 練習を続ける。
- 自分の経験から伝える。
- いい先生がいる。
これがいい先生の条件。知識量でも、カリスマ性でも、もちろんルックスでもない。
ぼくが気をつけている、先生として大切だと思うこと
- 精神論的な浮ついた言葉は使わない。現実に寄り添った言葉で話す。
- 半径5m以内の日常的な言葉で話す。
- 練り込んだ台本より、心から出たありのままの言葉を伝える。
これはヨガの先生にかぎりません。全ての人に言えることです。
驚異的ななにかはいらない
ヨガの叡智のすべてはあなたがあなたという生命の中でくつろぐためにあります。そして、それは呼吸を通じていつでもアクセスできる身近なものです。あなたが驚異や恐怖や焦りを感じたり、日常とかけ離れた方法でしか手に入れられないものはヨガではないし、あなたにとって不必要です。
— 小野洋輔 (@YohsukeOno) April 16, 2016
日常からかけはなれた・・・山にこもって数週間瞑想にふけるとか、インドに旅立ってアシュラム(ヨガ道場)をいくつもめぐるとか、ヒマラヤの聖者に瞑想を習うとかそんなこと。
そんな驚異を覚えるようなものはいらない。もっと安心できるものだと知ってもらいたい。いつも消耗してるキミにヨガを送ろう。