―――悟りの境地に立ってから、もうすぐ一年になる。
というと語弊がある。けど、ぼくが一年前に知ったマーク・ウィットウェル*1の話だと、人は普通の状態がすでに悟りの境地にいるんだと。で、その境地を実感するのに自分のカラダ、呼吸、その他もろもろとのつながりを深く感じることが有効なんだって。ようはヨガマットに乗って、毎日ちょっぴりのヨガを練習してみろってことなんだけど。そうすると、自分の命の透明性とか、心地よさとかを感じることができるし、悟りの境地にすでにいることに気がつく。
じゃあ、誰もがヨガをしたらいいかと思うけど、そうしたくない人もいる。ヨガがおっかないと感じてしまう人もいるからね。なら、もっとシンプルに自分の人生とのつながりみたいなものを感じてみたらどうだろうか。それを感じるにはなにかを追い求める必要はなくて。
追い求めなきゃいけないものはなくて、ただ、自分の中にある生命の心地よさに浸ること。
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 18, 2016
だれもが経験することを、深く深く味わいながら浸ってみるだけでよくって。
朝日を浴びながらコーヒーを飲んだり。芝生に寝転んでウトウトしたり。花を愛でたり。なにも気にせずヨガをしたり。大好きな友達と語り明かしたり。パートナーとハグをしたり。
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 18, 2016
幸せを運んでくるものは、どれもお金のかからないものだという嬉しみ。 pic.twitter.com/u6ZXDZbInk
今日は最近になって気がついた7つのことをまとめようと思う。
- 1、悟る必要すらなくなった
- 2、悟りそのもの
- 3、何もないのに豊か
- 4、行かなきゃいけない場所も、するべきこともない
- 5、足りないんじゃなくて、実は溢れてる
- 6、いずれ得られる収入を増やす
- 7、「べき論」を捨て去る読書術
1、悟る必要すらなくなった
ぼくの先生は言ってました。「通常の状態にいる人こそ、悟りの境地にいます」
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 12, 2016
特別ぶる必要なんかないし、ぼくは遠い高尚な存在でいたくはありません。 https://t.co/3bQj0oozRK
これはマーク・ウィットウェルが『ヨーガの真実―自らを知り、発見し、その生命を大切にしていく心を育むためのヨーガ (GAIA BOOKS)』の中で言っていたことです。
ぼくは、ちょっと前まで特別ななにかになることに必死だった。だけど、それは必要のないことだったのだ。普通の人でいることが、悟りの境地にいることなのだから。これからも、普通の人でいよう。
2、悟りそのもの
ラマナ・マハルシ*2の言葉を思い出してみると、ぼくらは悟りそのものなんじゃないだろうか。いまこの瞬間すでに。それなのに自分を解脱させるために厳しい修行をすることは、かえって苦しみばかりを与えてしまう。修行をしているときは煩悩もなくなるでしょう。でも修行が終わればたちまち雑念や煩悩が現れてくる。心は想念の塊なのだから、それが普通だ。
ぼくは清貧生活を送るようになって7ヶ月がたった。月収は不安定で、財布にお金が入ってることのほうが少なかったりする。どこにも出かけられないし、車もない。というか駐車場がない。でも、なにもしていないのに心地がよくて、お金はないのになぜか豊かで。追い求める必要はないし、もっともっと普通でいようと思った。
高々と掲げられたヒーロー像を追い求めることが正義だといわれる。
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 18, 2016
実はそうじゃなくて、もっと普通の状態でいることがすばらしいんだと気づいて欲しい。
3、何もないのに豊か
独り身だという理由もあるけれど、29歳までは人生のことを考えて自分の道を探して歩き回る時期*3だから、お金を稼ぐために躍起になってアルバイトしたり、正社員の道をいくことはしなくてもいい。世間様はそうしたほうがいいと語りかけてきたとしても、ぼくはそうしないほうが豊かで幸せだと思う。実際に去年は今の2倍の収入があったが、ぜんぜん豊かじゃなかったし幸せは感じられなかった。
今年から収入が半分になって、しかも一人暮らしをはじめて。
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 20, 2016
カツカツで苦しいけど、心は不思議と豊かだししあわせを噛み締める機会は増えた。
信じてもらえないかもしれないけど、マジな話です。
もちろん、全ての人におすすめできる生き方じゃないし、家庭を持ったら家族を持ち、社会に貢献する時期*4になるから経済的な豊かさは必要になる。だからといって、身体を壊すまで働き詰めになる必要はないと思う。少ないもので暮らせる術を身につけておくとのちのち役立つと思いました。
それくらい、働きすぎることによるストレスは大きくって、もともと持っている豊かさとか、幸せな質を隠してしまうんだなと。
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 20, 2016
4、行かなきゃいけない場所も、するべきこともない
この複雑な世界でするべきことがシンプルになっていくのはありがたいことだ。
追い求めることなく、取りつかれることもなく、ただ普通の状態でいればいい。
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 18, 2016
それで充分。なにもするべきこともない。行かなきゃいけないとこもない。
しなきゃ、やらなきゃ。という思考と言葉はいとも簡単に人を危険な状態にもっていく。ぼくはそれを思い知らされた。去年までは「稼がなきゃ」という思考でものすごい働いていた。お金がないと電車に乗れないから家に帰れないと思ってたが、案外人は遠くまで歩くことができる。
先日、電車を逃したけど7キロの距離を歩いて帰った。電車なら5分くらいの距離を3時間かかったけど、自分の足を信用したらなんとかなった。もし定期券も財布もなくしてしたとしても、お家に帰ることはできることがわかった。お金なくたって、どうにかなることが多いことをここ数カ月で実感してる。
実は危ない口癖と思考
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 20, 2016
・急がなきゃ
・稼がなきゃ
・がんばらなきゃ
これらの思考と言葉はいとも簡単に人を危険な状態に追い込む。
少し前まではブログの更新頻度も50~100記事だったけど、今は30記事いかないくらいまで減った。「ブログで稼がなきゃ」みたいな思考にとらわれていたんだと思う。今は自由だ。お金が入ってこなくても、それほど問題はないし、そもそも労力の割に稼げてなかったし。ライティングのいい勉強にはなったな。
5、足りないんじゃなくて、実は溢れてる
命は足りないんじゃなく、十分すぎるほどに満ち溢れているものです。
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 18, 2016
それに気がつけないのは、社会が掲げるヒーロー像があるからです。
もっとやらなきゃ!がんばらなきゃ!という考え方を徐々に減らすことができて、自分の内側にいろんなものが溢れてることに気がついた。勉強だって「稼がなきゃ」というとりつかれたような動機じゃなく、「あ、これ楽しい」っていう動機ではじめるとスラスラ進む。
6、いずれ得られる収入を増やす
僕が親なら高収入でも、過労から自殺をしてしまうような仕事をして欲しくはないと思います。
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 20, 2016
豊かさをベースに生きれば、少なくとも死ぬことはないし、いずれ収入が増えるような実感をしています。
リプありがとう。 https://t.co/WE6ULJTNsU
過労から絶望するくらいなら、なにもかもを少なくして生きていくほうがマシだと思った。得られた自由時間と心の豊かさは、もっと大きなものを作り上げる余裕をぼくにくれた。心がギチギチに固められているときは、面白いものが作れない。
「勝たなきゃ」という動機で踊っているときは、こじんまりとしたダンスしかできなかった。楽しいと全身で味わっているときはのびのびとして、周りを楽しませるダンスができると先日気がついた。のびのびとしているときに生まれたものは、心を揺り動かせる豊かなものを作れる。
7、「べき論」を捨て去る読書術
あらゆる本は「読んでもいい」ものであって、「読まなければならない」ものではない。ヨガの聖典にバガヴァッド・ギーターというのがありますが、それを読まなきゃいけないなんてその聖典の中に書かれてなかったはずです。読めば楽しいし、助けになるかもしれないけど、読まなきゃヨガと離れ離れになるわけではない。
コンサル生からこんな質問が来た。
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 20, 2016
「TTでギーター(ヨガの重要な経典)は聖典だから読みましょうと言われたんですが、読みたくないです」
読みたくないなら、読まないのが正解です。読むべき本などありません。
ギーターには「私たちは全知全能の存在(バガヴァーン)と同じ」とあります。全知全能の存在と同じなら、なぜ本を読むべきでしょうか?
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 20, 2016
自分が読みたいと思ったら楽しみとして読めばいいし、読みたくないなら断固として読まなきゃいいんです。
 やさしく学ぶYOGA哲学- バガヴァッドギーター [改訂版](YOGA BOOKS)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41YbSxKaZ8L._SL160_.jpg)
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- 作者: 向井田みお,熊谷惠雲,久保玲子,Under The Light Yoga School (アンダー・ザ・ライトヨガスクール)
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バガヴァッド・ギーターには、ぼくたちは全知全能のバガヴァーンそのものだと書かれています。なら、読むべき本などどこにもないとわかります。それがわかった上で、楽しいと思える本に手を伸ばせばいいんです。身につけるべきだと言われて押し付けられた知識は重荷になります。
ギーターには「私=ブラフマン、全知全能、神」という理論が丁寧に述べられています。なら、学ぶべきことはないということ。バガヴァッド・ギーターは「暇になって読むものがなくなったら手を出そうかな」くらいのスタンスでいいと思っています。
もし、自分の楽しみとして読むのであればよい暇つぶしになります。
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 20, 2016
「これを読まないと不幸になる。損をする」という思考で読む本は不味い。
「これ読みたいな、楽しい、ワクワクする」という本だけを読むべきです。
それが理解できれば、ギーターもスートラも読まなくていいし、読んでもいい。
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 20, 2016
しなければならないことは何一つない。「聖典にこう書かれているからこうしなきゃ」ということもない。
ギーターのエッセンスは「あなたが真実である」という一言にまとめられます。
学ばなければというスタンスに立っていると、真実と自分が離れ離れになってロミオとジュリエットしてる感じになります。泣いちゃいますね。でも実は、幸せの青い鳥と同じで真実は自分の右肩のあたりに止まってます。ちょっと目を向ければ気がつく距離にいますよ。
「あなたが真実から離れていて、そこに至るために学ぶべきことがこれだけある」とかは害悪でしかない。
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 20, 2016
あなたが真実そのものだというのに、新たに学ばなければならないものがたくさんあるなら苦しいだけ。
「Tat Tvan Asi.
— 柏原ゆうた (@YutaKashiwabara) October 20, 2016
That is you.
あなたが真実そのものである。」
この一言を長くしてまとめたのがギーターとか聖典と呼ばれるもの。
That is you.That is you.That is you......私はそれである。これを忘れないように心の中で唱えていこうかな。特別になろうとせず、普通にしていればそれでいいんだぜ。この世界には遊びに来ているだけだって忘れてない?
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前提条件は、生きているだけですばらしい。ぼくらはこの世界に遊びに来ているだけ。