―――僕たちは諏訪湖の周りを一直線に進む。
あたりは暗く、帰る途中と思われる自動車と寒風が走り抜けている。昼すぎに歩いた時の記憶と、目の前の光景を比較すれば一目瞭然だ。歩いている人はほとんど見られず、いたとしてもどことなく足早だ。
僕らは視線を大きくて瀟洒な洋館へ向ける。
そこは片倉館という大きな公衆浴場で、おそらくは観光客が楽しむために建てられた洋館だろう。玄関では補修工事が行われていたが営業中の立札が見えたので安心して入ってみると、随分と広々としたエントランスが迎えてくれた。
支払いをして脱衣所へ向かうと、その広さにあっけにとられた。普通の銭湯の規模で考えていたので10畳程度だと思っていたが、片倉館の場合はちょっとした武道場ぐらいの広さがあった。
浴場の扉を開けると、真っ先にプールかと見紛うほどの湯船が飛び込んできた。見回せばステンドグラスのような小洒落た窓や、テルマエ・ロマエに出てきそうな石像みたいなものもあった。
「風呂の中に石がゴロゴロと入っていて歩くと不思議な感じです」
「すごく深いね。泳げそう」
初めて体験する千人風呂に興奮しながら1日の疲れを癒した。
そうそう、1月21日は茅野市玉川で呼吸法の講座を開催します。ついに第9回を迎えます。さらに嬉しいことに、1月25日は茅野市豊平でハートオブヨガのイベントを開催する運びとなりました。
こんなすばらしいチャンスをくれた、ふたば玉川薬局さんとサロンAnrireさんには「なんとすばらしい機会なんでしょう。ありがとうございます」という感情でいっぱいだ。
【呼吸は良薬】長野県茅野市ふたば玉川薬局にて動く呼吸法の講座を開催中 - 灯火 【ITUYOGA】
【八ヶ岳の麓】長野県茅野市でハートオブヨガのイベントとクラスを催します - 灯火 【ITUYOGA】
ハートオブヨガ個人指導6時間
丸1日に及ぶ、ヨガの個人指導をした。相手は筑波大学でヨガを教えている的場悠人くんという学生で、体の扱い方に詳しい青年だ。カラダとの対話塾。というブログを書いている。
大学2年になり、カラダと生き方を考える題材としてヨガに出会う。数か月独学でヨガを学んだ後、本場のヨガを学ぼうと決心し、インド・リシュケシュに1か月滞在してヨガのティーチャートレーニングを受ける。 帰国後、大学内のコミュニティ広場、「MUSE Garden」にて週一回の朝ヨガクラスを開始。また、つくば市内の和太鼓塾「音遊塾」でヨガと動作術のレッスンを開催。
自己紹介 - カラダとの対話塾。
この個人指導はヨガティーチャーとしての資質を高める目的で行う。個人レッスンが明日からでもできるように対面形式で指導をする。
準備という執着をやめる
気に入った文章がある。
武術では、いつ襲われるかわからないという状況下で、すぐに動けなければ意味がありません。斬りかかられたときに、「ちょっと待て、準備運動をしてからだ」と言うわけにはいきませんからね。『身体から革命を起こす』
http://asobukarada.hatenablog.com/entry/2016/11/29/202112
誤解を恐れずに言えば、的場くんの指導になんにも準備をしてこなかった。準備はかえって重荷になり、「こうせねば」という思いに自分を縛り付けることになるからだ。
逆に言えば、25年かけて準備をしてきたものを、そこで組み立てたと言ったほうがいい。だから的場くんには「プログラムとか、プロットみたいなものは一切組んでないからね」と伝えた。彼はそれに応じてくれた。
目の前にいる人がどうしたいのか、なにを知りたいのかを知らない人間が、相手にピッタリ当てはまることを教えることは難しい。
仕事を終えたあとのコーヒー牛乳がおいしかった。