ヨガの基本動作といわれがちなプランクポーズ(板のポーズ)、日本人には向いてない人が多い。
地味だけどコアを強くするのに非常に効果の高いプランクポーズ(板のポーズ)、別名クンバカアーサナ。ヴィンヤサヨガなどでは活躍する場面も多く、シンプルですから誰でもやったことあると思います。
ぼくはこのポーズが、日本の社会性から見て日本人向きではないのかと思いました。ヨガ経験のある人や筋トレをされてる方であればかんたんに形を作れるポーズですが、そうではない人も多い。
ヨガ未経験の人を老若男女で集めてプランクポーズ(板のポーズ)をやってもらったら、予想以上にできない人が多いと思いますよ。
これがプランクポーズ(板のポーズ)です。最初に背中が床と平行になるヴィンヤサヨガに向いたバリエーション。次に体が一直線になる古典的なスタイルです。
プランクポーズ(板のポーズ)を正確に取れる人が、いったいどれくらいいるでしょうか。いわゆる解剖学的に正しいアライメントを取れるのは少数派と言っていいでしょう。
上腕の筋肉が少なくてプルプルと震えてしまったり、バンダが効いていなくて体幹を働かせることができずに沈んだり。肩が弱くて台形になってしまったり。
ビギナーが多いクラスでプランクポーズ(板のポーズ)を多用するのはどうなんでしょうね。関節を痛める危険もありますよ。運動不足だとその可能性は大いにあります。
キャットカウ、チャクラヴァカーサナ(牛と猫のポーズ)くらいの動作でも十分にヨガは楽しめる。
キャットカウ、チャクラヴァカーサナ(牛と猫のポーズ)のようなシンプルで安全なアーサナでも十分に体に効かせることはできますよ。
簡単だからといって、なあなあにやってるヨガインストラクターも多いんじゃないでしょうか。ウォームアップの一部程度に思ってませんか?
すごくシンプルな動きですが、呼吸の基本を身につけて奥深さを味わうにいいアーサナですよ。
プランクポーズ(板のポーズ)よりも、もっと軽減された内容で十分効く。
プランクポーズ(板のポーズ)ははっきりいって、基礎が固まった人じゃないと危険だと思います。運動不足で筋肉が萎縮した成人女性にはきついものです。
下向きの犬のポーズ(アドムカシュヴァーナーサナ)もそうですが、基本的に腕で体重を支える全てのポーズは中級といってもいいくらいです。(ヨガに初級、上級という概念はありませんが便宜上)
アームバランスのポーズはどれも基礎が固まってから、楽しみの一つとしてやるようにしましょう。下向きの犬のポーズ(アドムカシュヴァーナーサナ)やプランクポーズ(板のポーズ)もヨガ初日の運動不足な成人女性にやらせていいもんじゃありません。
まず肘関節の過伸展(ハイパーエクステンション)を引き起こさないように腕の使いかたを覚えます。コアが働くようにバンダが入るよう呼吸の練習を積みましょう。これはどのアーサナでもいいので呼吸を深めていけば自然とバンダは入ります。
全身が一直線(または肩から腰が床と水平)になるようコントロールできる程度に体を動かし慣れておきましょう。
十分に基礎ができてきたのを確認したら、プランクポーズ(板のポーズ)をやるようにしていきましょう。
焦ることはありません。ヨガは自分だけの、自分と向き合う時間。
誰か比べる対象はいません。たとえスタジオの中であっても、それを思い出すようにしましょう。