ヨガを途中で辞めてしまう多くの人が、その楽しさを見出す前に、ポーズの出来る出来ないにこだわり過ぎで、その本質を見失ってしまいます。
ヨガ講師 ゆきお
たくさんの技や種目をこなすことが目的じゃないのに、それにこだわるあまりやめてしまう人が多い。
もうそんなに必死になにかを追い求めようとしなくて大丈夫だよ。
習慣を心地よく続けるコツは、少なく絞ること
ぼくはヨガ講師をしています。ポーズをとるときに、いきなり自分の限界地点まで攻め込んでいく人がいます。
そうやって限界地点を超えてしまい体が悲鳴をあげ、心地よさを感じる間もなく苦痛に飲み込まれます。
自分の呼吸や感覚に意識を向ける余裕がなくなってしまい、安定感もなくなります。
それを見て思いました。
「ああ、もっと限界地点よりも戻ってきたほうが、自分を観察する余裕もできるのに。きっと楽しくできるんだろうけどなあ」
これって習慣にも言えることじゃないでしょうか。
いきなり20、30の英文法を覚えようとしたり、10品もの料理を作ろうとして挫折するパターンを同じじゃないですか。
そうじゃなく、1日に1つ。あるいは1週間で1つ増やすくらいなら余裕じゃないですか。
もっと自分を見つめる余裕ができて、どれくらい増やしても大丈夫なのかわかります。
もっと、自分に愛をもって緩やかに変化したらいいんじゃないだろうか。
きっと、あなたはすでに今の状態でステキな人なんだと思う。
だって、それだけ自分を成長させようって意欲があるんだもの。
だから、急いで変化しようとしないで大丈夫だよ。
激しいヨガをやっていたときのこと。
当時の先生が厳しい方でした。
「もっと練習しなさい」
「気づく意識をもって」
「アライメント(姿勢)を正して」
なんだろう、ぼくがやりたかったのはこれだったのかな、と当時は疑問でした。
でも言われるがままに努力しました。短期間で大きな変化もありました。
ただ、そうしていくうちに身体や心に痛みやしこりが残るようになりました。
ヨガをやれば身体も心もよくなるって言われたのに、なんで苦しいのか。
きっと練習が足りないんだと思って、言われたままに練習を繰り返すようになりました。
日に日につのる、心の違和感。腰に残る痛み。なんなのだろう。
あなたはあなたのままですばらしい
まだ心に薄暗いカーテンがかかっている頃、ぼくはラマナ・マハルシという聖者の本を読みあさっていた。
これを読んでいくと、なんだか心が苦しみから開放される気がしました。
本当に気分が楽になりました。でも、日常生活に戻ると苦しみはたくさん湧いてきます。
ヨガと聖者の言葉のあいだにある乖離はなんなのか。渓谷のように深い溝がありました。
それはヨガの実践方法がおかしかったからです。自分がありのままでいい、という前提に立っていると非常に効果のあるものです。
これがもし、自分が不十分だと思わせるようなヨガの実践だと、苦しくなるはず。
事実、ぼくはヨガをするたびに、苦しみを感じていました。
ありのままでいられるヨガ
あなたはありのままで、すばらしい。必死になって、ヨガをがむしゃらにやらなくても大丈夫。
そういってくれるようなヨガの実践方法は気分を楽にしてくれます。聖者の言っていたことを心のそこから自覚させてくれるような質をもっています。
おまけに身体の問題や不調も不思議と改善されていくのがわかりました。
その実践方法というのはマーク・ウィットウェル*1が提唱するハートオブヨガ*2なのです。
呼吸を中心に据えて*3
呼吸に導かれるようにポーズをとっていくヨガのアプローチ。
呼吸というのは、生命力が形になったもの。それに従うということは、生命そのものに奉仕するってこと。
すなわち、ありのままの生命体として生きていく練習です。
それが聖者ラマナ・マハルシのいっていたありのままで生きるということにほかならない。
ただし、現代社会が抱える問題や、社会の闇がぼくたちをありのままで生きることを阻んでいるというわけ。
イコール、ストレスにさらされた状態です。ストレスから抜け出し、リラックスすることで自分の居場所に戻るというわけだ。
ロブスターよりもカニカマ
「たくさんのポーズ、知識は大部分の人に必要ない」
はい。これが結論です。
ポーズが多くて覚えらんないなら、減らせばいい。極論、1つ知っていればそれでもいい。
知識だってどうやって呼吸して、身体を動かしてやればいいか。
くらいのシンプルなものです。
もし必要があるとするなら専業のヨガマスター*4だけです。ヨガ講師であっても、そんなにたくさんはいりません。20も知っていれば十分だと思いますね。
200000個のポーズ集が頭にはいっていることに価値はほとんどありません。それは専業のヨガマスターとコンピュータにでも任せましょう。
でないと将来、AIに仕事を取られます。現実的でしょう?
20個のポーズを知っていて、それを目の前の生徒さんに合わせて組み合わせられればそれで十分です。
例えるなら一般家庭の冷蔵庫にあるものでいいんです。毎日、ロブスターとかフォアグラを調理するわけにはいかない。
カニカマとか鶏もも肉でいいんです。調理次第でおいしい料理になりますから。
必死さを捨てよう。あなたはあなたのままでステキだから
必死になってヨガを練習したり、知識をむさぼるのはやめにしよう。
ロブスターもフォアグラも必要がない。
ヨガの奥義はヘッドスタンドとショルダースタンドに詰まっていると思います。
ハートオブヨガティーチャー 小野洋輔*5
普通に生きていく中で必要になる最大限のポーズはヘッドスタンドやショルダースタンドで終結する。
なぜなら、アーサナの王様、女王様がこの二つだからだ。それ以上むずかしい事は体が特殊な状態にある人のためのもの。
それこそ、専業のヨガマスターがヨガを伝えていくために教養として覚える程度だと思う。
あなたはあなたのままですばらしい。この事実を実感させてくれるハートオブヨガ。
もしあなたがハートオブヨガに触れる機会があれば是非。
出張レッスンについて
呼ばれればどこでも行きますし、来てもらっても構いません。
長野県だけでなく、東京や大阪に出張でも!(交通費はご負担いただきます)
一番の魅力はあなたに最適な日々の練習メニューを作成することでしょうか。
ライフスタイルや個人の体質などによって、やりたいことや練習量がかわります。
まったくストレスなく、それどころかヨガマットに乗ることが楽しくなるような練習を提供しましょう。
さらに、ほかのヨガインストラクターにはないカウンセリング的な対話の時間も取ります。
ご自分が抱えている問題をヨガを通じて向き合えるようお手伝いをします。
必死にならなくていい。それどころかまったくの自然体でいられるヨガをお届けにあがります。
けして安いヨガではありません。かといって暴利を貪ってるわけでもありません(笑)
まずはメールだけでもどうぞ。レッスン依頼だけでなく、純粋なご相談にも乗りますよ。
kasiwabara2013あっとgmail.com
「あっと」を「@」に変えてご送信ください。
それじゃ!
*1:クリシュナマチャリアの愛弟子であり、ハートオブヨガの創始者。クリシュナマチャリアの伝統的なヨガを現代人に当てはめて指導する。クリシュナマチャリアの息子であるデシカチャーからヨガを深く学び、U.G.クリシュナムルティらの思想を大切にすることで、現代人にぴったりなヨガのアプローチを広めるにいたった。
*2:近代ヨガの始祖クリシュナマチャリアの息子であるT.K.V.デシカチャーによって考案され、 彼の生徒であるマーク・ウィットウェルによって伝えられている、すべての方のためのヨーガです。呼吸を中心に据えた、全人類に開かれたアプローチの名前。誤解されがちなハタヨガを再び名づけ直したもの。
*3:呼吸というのは、生命力が形となったもの。呼吸に従うということは、生命そのものに奉仕すること。
*4:ヨガの指導だけ食べている人。広告も宣伝もしていない。知名度だけで食べてる人。
*5:マーク・ウィットウェルの弟子、日本ハートオブヨガの牽引役として親しまれている